リンパとは
「リンパが詰まってるわー」「浮腫んで足パンパン」「リンパマッサージ受けに行こ」
こんなこと思ったことないですか?
それはそうと、リンパってよく聞くけど何なん?というのが本音のところだと思います。
なので、今回はリンパについて。
リンパって?
リンパとは、動脈によって全身に送られた血液の液状成分が、一部は毛細血管から漏出して、体内の組織の細胞間質というところに入り、組織の代謝産物と混じって組織液となる。この組織液は毛細血管に吸収されて静脈に送られるだけでなく、一部はリンパ管(リンパが流れる通液路のこと)によっても運ばれます。流れてきた血液毛細血管から濾出して細胞の間にリンパ管を流れる細胞外液のことをいいます。
また、リンパ管は毛細血管→太いリンパ管→大きな静脈という流れになっており、そこを経過する過程でリンパ節存在し通過する。
被膜で囲まれたB細胞とT細胞の集合体からなる、リンパ管に沿って約600個の豆形で存在し、身体の浅いところにあるもの(表在性)と深いところにあるもの(深在性)が1つあたり1~25mmの大きさで全身に分布している。通常は集団をつくっており、メジャーなものとしては、鎖骨下部(胸腺近く)、腋窩、鼠径部に存在する。
リンパ系の機能
リンパ系とは、体液の循環を助け、生体を病原体から護る補助をするもの。
(リンパ液、リンパ液を運ぶリンパ管と呼ばれる導管、リンパ組織や赤色骨髄などの様々な構造・器官から成るもの)
リンパ系の機能としては、大きく3つの機能があります。
過剰な組織間液の排出
過剰な組織間液がある場合にはリンパ管が組織間隙を排泄させて血液に戻す働きがある
食物由来の脂質の輸送
リンパ管は胃腸管から吸収された脂質および脂溶性ビタミン(A,D,E,K)を運ぶ働きがある
免疫応答の遂行
リンパ組織には特定の微生物や異常細胞に対して高度に特異的な反応を示してそれらと戦う働きがある
リンパにはいろんな働きがあるのですね。
さて、冒頭にもあった「むくみ」ですが、これはリンパ浮腫といわれるもので、リンパ管から静脈へのリンパの流れが遮断されると、リンパは組織の間隙に溜まって浮腫になります。太った女性の下肢によく起こることが多いようですが、最近ではデスクワークで長時間座りっぱなしの体勢が多く、女性に関わらず、男性の方でもそのような方にはリンパ浮腫、俗にいう「むくみ」が起こっていることが多々あります。
このリンパ浮腫が長く続いて慢性化してしまうと皮膚が厚く硬くなり、最悪の場合、象の皮膚のように変わることもあるそうです(象皮病)。なんて恐ろしい…
むくみの予防策
デスクワークの方でしたら、座ったままでもできる運動のカーフレイズがおススメ。
また、30分~1時間に1度は用事がなくても立ち上がりウロチョロ歩くだけでも滞っていたものが流れやすくなります。(僕だったらトイレに行くフリをしますねw)
その他、定期的に運動(ウォーキングや軽いジョギングでもいいでしょう)をしたり、入浴を行うなど実践してみてください!効果はあります!
まとめ
これでリンパについてわかって頂けたでしょうか。
自分の身体の一部ですので、知っておいても損はないかと思います。
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