日焼けの原因
男性の方はあまり気にされないかもしれませんが、過度になるとあまり良くないと言われる日焼け。
夏場だけではなく春から秋頃にかけて紫外線が強く降り注いで、その当たり過ぎで日焼けになってしまいます。
実は今日、トライアスロンの練習をして5時間程外にいましたが、
見てください↓↓
腕時計の跡がくっきりとわかるくらいの日焼けをしました。
ちょっと皮膚に熱がこもっている感じがします。
(日焼け止め不使用)
たった1日でこれですから毎日だと…
想像しただけでも嫌になりそうですね。。。笑
日焼けするのが嫌だからといって紫外線を完全に防ぐのは難しいですが、
太陽の光を浴びることも大事なことでもあります。
今回は、紫外線が皮膚に及ぼす影響と効果についてのお話。
日焼けの原因はメラニンの量と濃さ
紫外線が皮膚に吸収されるとメラニン細胞内に存在するチロシナーゼと呼ばれる酵素の働きにより、アミノ酸であるチロシンからメラニンを合成します(メラノソームと呼ばれる細胞小器官で合成)。
紫外線を多く浴びると、メラソノーム内がみるみる活性化され、これによってメラニン生産が増加されます。
この繰り返しによって徐々にメラニンの量と濃さが増加してくると皮膚の色が濃くなってきて、結果として日焼けということになるのです。
この日焼け、必ずしも悪いものというわけではなく、からだを紫外線から保護する役割もあるのです。
メラニンは紫外線を吸収して皮膚細胞のDNAを損傷から保護し、紫外線直後に皮膚で生じるフリーラジカルを中和する働きもあるのです。なので適度な日焼け状態は皮膚保護作用があるとも言えます。
フリーラジカルとは
すべての物質は分子から成り立っていますが、通常2つの分子が対を成して安定している状態から、対にならずひとつだけ離れて不対電子として存在し不安定な状態になること
ビタミンD合成の活性化
紫外線の効果としてもうひとつあるのがビタミンDの合成を促進させること。
ビタミンDとは骨の形成に必要なカルシウムやリンの吸収を助けたり、神経伝達や筋肉の収縮という重要な働きに関わる血中カルシウム濃度を一定に保つ役目があります。
このビタミンDは脂溶性ビタミンとも言われ、過剰に摂り過ぎると血中のカルシウム濃度が上昇して高カルシウム血症になったり、血管壁や心筋(心臓を動かす筋肉)、肺などにカルシウムが沈着し、腎機能障害や軟組織の石灰化障害を引き起こしたりします。
その逆で、不足すると特に妊婦や授乳婦では骨軟化症、子どもでは骨の成長障害が起こり、背骨や足の骨が曲がったり、O脚・X脚、クル病を引き起こしたりします。閉経後の女性は骨粗鬆症の原因にもなりえます。
皮膚の色の濃さ
皮膚の色が濃い人=皮膚にメラニン色素を多く持っているということ。
なので、肌が黒っぽく見えるのです。
一方、皮膚の色が薄い人=メラニン色素が少ないということ。
なので、肌が白から薄ピンクっぽく見える。ピンク色からやや赤みがかったような肌の色をしている人を見かけますが、あれは血中の赤血球内にある酸素の運搬をしているヘモグロビンという物質によるもので、そのように見えるのです。
まとめ
紫外線を大量に浴びることは皮膚がんにも繋がるリスクもあるため良くありませんが、適度であればカラダを健康に保つ為に必要なことでもあります。
日焼け止めを使用することはおすすめです。過度な日焼けを抑制してくれるでしょう。
どうしても外出できないとか、仕事の出勤・帰宅時間が日差しを浴びれないという方にアドバイス!
手のひらを日差しに当てる(約3分)。
これだけ⁉と思われるかもしれませんが、日焼けもせずにビタミンDの合成を活性化させる効果はありますのでぜひやってみてください。