なかなか取れない膝の痛み…それって膝だけの問題じゃないかも
「あっ、痛てて…」
50代以上の方によく診られる膝の痛み。単純に膝の関節の問題であったり半月板のズレから起こる問題のこともあります。
ただ、メカニカルな問題だけでなく、内臓の影響で痛みや症状を引き起こしていることもあるんです。
内臓の投射性
内臓から関節に影響を及ぼすことも少なくありません。
膝の場合だと腎臓が関連しており、足のむくみやだるさがある方はこの傾向にあることが多い。また、初動時痛や立ち上がる時の膝の痛みがなかなか良くならない方もいらっしゃいます。
「じゃあ、むくみを解消するためにウォーキングをしたほうがいいですよ」と言いたいところですが、ウォーキングなどをしたくても痛みがあったり、また再発するのでは?という恐怖心のようなものがあるうちはなかなか難しいのが本音だと思います。
なので、その方の症状の度合いにもよりますが、まず関連しているであろうところを調整して、腎臓へのアプローチも行う。そして、その方の症状の度合いにもよりますが、+αで下肢のリンパの滞りを流すようにしていきます。そうすると、むくみも取れやすくなり膝への負担も軽減して回復が早くなります。
自分でできるセルフメンテナンス
どうすればよいか?
ふくらはぎを動かすと心臓のポンプ作用と似た働き(=ミルキング作用)が行われます。そうすることで、ふくらはぎの筋肉が収縮し血管に圧が加わり血液が上へ流れていき、リンパ液も流れやすくなり、むくみ解消にも繋がり、結果として痛みも軽減するはずです。
ウォーキングなどの軽い運動も難しい場合は、カーフレイズといって、立位もしくは座位でも構いませんので、踵を上下に動かします。そうすることで、ふくらはぎが動かされて血流・リンパが流れやすくなりますのでむくみ解消に繋がります。
血液は心臓のポンプ作用があるので、何もしなくても身体の機能上全身に巡らせることが可能なのですが、リンパ液は基本的に筋肉を動かさないと流れないので、自分で筋肉を動かしていくのがよいでしょう。
長時間座りっぱなしのデスクワークの方にもおススメですのでやってみてください。